ジョコ大統領が3月末に訪中した際に、習主席と李克強総理はインドネシアの高速鉄道建設に積極的に参加し、中国企業の対インドネシア投資を奨励するという前向きな意向を示していた。中国国家発展改革委員会はインドネシア国営企業省と、ジャカルタ―バンドン間の高速鉄道建設に向けたインフラ協力の覚書に署名していた。
経済専門家は、「交通インフラの整備の遅れは、インドネシアの高度経済発展を妨げるボトルネックになっている。インドネシアは陸地の国土面積が約200万平方キロの大国であるにも関わらず、鉄道の総延長が数千キロしかなく、日本の中古車両を使用している。設備が古く、快適性の面で劣るほか、安全性が低く事故が多発している。投資総額と工期の面でより困難であるスムーズな海上交通よりも、鉄道や道路などの陸上交通のボトルネックの解消の方が、インドネシアの経済発展に対してより重要な現実的意義を持っている」と指摘した。