習主席の訪米は、中米両国や世界の経済発展に積極的な影響を及ぼす。米国は多くの国と協力関係を築いてきたが、米国が主導権を握り、他国を従わせるというのがいままでの構図だ。一方、中米協力はこういう「伝統」を破る。両国の協力は力の偏りのない相補・相乗関係だ。経済面の相互補完が、両国金融市場の安定的な成長を促す。両国の証券市場にとっても、中米協力は長期的な好材料になる。

習主席は米国西海岸に位置するシアトルから訪米の日程をスタートさせた。シアトルは米国北西部の商業、文化、先端技術の中心都市。太平洋を越えて、欧州のスカンディナヴィア半島へと中継する観光都市、貿易港としても栄えている。シアトルに到着後、習主席は企業家らとの座談会を開催する予定。中米の企業間協力には大きな潜在力がある。習主席の訪米が米国に新たな契機をもたらすことを、多くの米国人、米国企業が望んでいる。

海外メディアが伝えたところによると、両国の指導者が経済・貿易協力協議を結び、持続可能な経済協力関係を構築することに、米国企業が期待を露わにしている。事業チャネルの拡充、収益源の拡大、収益力の強化を目指し、米国の企業家らは中国での事業展開を非常に重視している。中国が改革・開放、「一帯一路」戦略を推進するなか、習主席の訪問中にオバマ大統領が米国企業の利益につながる「働きかけ」をすることが、米国企業の切実な望みだ。中米両国の協力関係の強化で世界は質の高い経済成長を達成する。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2015年9月23日