東京経済大学の周牧之教授
「モジュールシティ」手法で新型都市化の道を探る
東京経済大学の周牧之教授は、都市は「ストロー効果」によって人、情報、カネを吸い上げ、成長すると指摘。ストローパワーを如何にアップさせるかが都市の最大の命題である。ゆえにこれからの中国の都市化は品質を追求しなければならない。中国の都市はスプロール化を止めて、密度を高め、コンテンツを豊かにすることへとギアチェンジするべきだと力説した。
周牧之教授は、中国の都市問題の解決には、技術よりシステム的なアプローチが大事だとし、「モジュールシティ」手法で「新型都市化」の道を探ることを提唱。「モジュールシティ」とは、住宅、オフィス、商業、娯楽、学校、医療など多様多彩な「都市機能」を持つ徒歩圏を「都市モジュール」とし、公共交通網、エネルギー網、ITネットワーク、緑道ネットワーク、水系ネットワークなどの「都市ネットワーク」によって都市モジュールを束ねる。都市機能の濃淡によって、各々の都市モジュールが空間としての個性を演出する。周牧之教授は「モジュールシティ」の都市計画手法を開発し、中国の都市のレベルアップをはかるよう努めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月16日