CISSE2016開幕式の模様
他国に比べて急速な高齢化が進むなか、中国では介護関連の購買力と革新的な製品・サービスへの需要がこれまでにない規模に膨らむ見通しだ。3日に開幕した「第5回国際介護サービス業博覧会」(CISSE 2016)では、米・英・カナダなど10以上の国と地域からの出展者が特色ある製品・サービスを展示し、中国介護関連市場の掘り起こしを狙う。
「第5回国際介護サービス業博覧会(CISSE2016)」(会期:5月3-5日)と「第5回国際介護サービス業発展フォーラム」が5月3日に北京で開幕した。米・英・仏・日本・シンガポールなど10以上の国と地域からの団体が出展し、中国本土の200以上の介護サービス分野の政府部門・介護サービス機関・ブランド企業が参加する。
中国民政部の高暁兵副部長は式辞で、「中国では高齢化が加速し、高齢者の介護サービス需要が急速に拡大している」と指摘。中国では家庭を基盤としたうえで、コミュニティが支援、公的機関が補助するという、医療・介護を一体化した多層的な介護サービス体系が形成されつつある。そのような現状を踏まえ、「中国は2020年をメドに国民全体により高い水準の恩恵が及ぶ小康社会の全面的完成を目標とする。介護サービス業の発展を加速するとともに、拡大し多様化する高齢者の介護サービス需要を満たし、高齢者の健康増進と介護サービス水準の向上を図る」と強調した。