世界高齢者団体連盟(IFA)国際関係部のGregory Ross Shaw部長は、「中国の高齢化は他国に比べて遥かに速いスピードで進んでおり、高齢化が進展すれば生活習慣病など慢性疾患も増加する傾向にある」と指摘する。「これが中国の医療技術の革新と発展を促し、中国・外資系企業に無限の商機をもたらす」とした上で、「中国では介護関連の購買力と革新的な製品・サービスへの需要がこれまでにない規模に膨らむ」との見方を示した。
国際展示ゾーンでは、米・英・シンガポールなどの出展者がスマート介護製品の実演をし、サービス理念を説く。日本やフランスは団体で出展し、なかでも日本の展示ブースの面積は700平方メートルと、国際展示ゾーン全体の半分近くを占める。
ニチイ学館は、2012年に中国で福祉用具の販売事業を立ち上げ、現在は北京、上海、広東、遼寧などで高齢者向け介護サービス事業を展開する。また、中国市場の需要に応じ、産前産後ケアやベビーシッターなどのサービスも手掛ける。今年は河北、天津、四川、雲南、黒龍江などでの事業展開も進める予定。