20日にポーランド大統領と会談する習近平主席
次に、中国の対外的な経済貿易発展の枠組みには、2国間と多国間の枠組みがある。多国間の枠組みには、中国・欧州、中国・アフリカ、中国・アラブ諸国、中国・ASEAN(10+1)、中国・中東欧諸国(16+1)、中国・湾岸協力会議(GCC)諸国(6+1)、中日韓(3+1)などがある。「一帯一路」の沿線国である中東欧諸国との「16プラス1」の枠組みは、中国が近年構築してきた多国間協力の枠組みの中でも大きな優位性と補完協力の余地がある。特に、中国の対外投資の意欲と中東欧諸国のインフラ建設需要はすぐに一致する。中国の産業高度化の必要性と中東欧の既存産業の優位性は補完性が高く、両国の経済貿易協力の急速な発展と互恵関係の実現を促す。統計によれば、2015年の中国と中東欧諸国の貿易額は562億米ドル、2010年比で28%増加した。両国の貿易構造は改善が続き、対象分野も拡大している。中国企業の中東欧諸国への投資額は50億米ドル超、中東欧諸国の対中投資は12億米ドル超に上る。中国の省・市はエストニアを除く15の中東欧諸国と155の省・州・市について友好関係を結んでいる。うち、「友好省州」は58組、「友好都市」は97組にのぼる。