6月1日の共同記者会見の様子
李総理はこれまでも会見で度々「市場経済国」としての地位と「中国のWTO加盟議定書」第15条の条約義務は別々の問題であると強調し、関連方面に同条約義務の履行を働きかけてきた。
「専門的な法律用語を使えば、これは『サンセット条項』にあたり、情況に関わらず期限が来れば自動的に失効する。我々は国際法、国際規則、これに基づく商業規則を尊重すべきだ」としている。
今回のドイツ訪問期間中に、李総理はメルケル首相と24時間で3回の会合を行った。5月31日午後に中独首脳会談、その夜はメルケル首相の別荘でプライベートディナー、6月1日午前にはドイツ連邦首相府で小規模な会談を実施した。李総理はメルケル首相と3回にわたり「15条の義務履行」について積極的に話し合い、メルケル首相を説得。メルケル首相は最終的に、メディアの前で初めて上述のように語った。
李総理は6月1日午前、中独両国は多くの重要問題で合意したと発表。両国ともに多国間主義に則り、国際規則を遵守していくと述べた。