中国国家統計局の毛盛勇・報道官は、14日の国務院新聞弁公室記者会見で、2017年11月の経済運営状況について説明した。統計によると、11月は全国一定規模以上の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の付加価値が前年同月比で実質6.1%増加し、伸び率は前月より0.1ポイント縮小した。1-11月の全国固定資産投資(農家を除く)は57兆5057億元、前年同期比での伸び率は7.2%と、1-10月より0.1ポイント縮小した。11月の社会消費財小売総額は3兆4108億元、前年同月比での伸び率は10.2%と、前月より0.2ポイント加速した。
民生証券研究院マクロ・固定収益部門研究主管、資産配置・投資戦略研究センター共同責任者の張瑜氏は「経済参考報」の取材に対して、「工業付加価値の伸びがわずかに減速したものの、41の業種のうち30以上の業種が前年同期比で伸びており、大部分の産業が強靭化している。絶対値でみると、ハイエンド製造、航空設備製造など高度製造業の伸びが高い水準を維持しており、産業構造が改善しつつあることを示した。
投資構造については、1-11月の生態保護・環境ガバナンス関連、公共施設管理業、農業投資関連の伸び率は23.6%、23.3%、16.6%で、投資全体の伸びをそれぞれ16.4ポイント、16.1ポイント、9.4ポイント上回った。