第8回国家自然科学基金委員会第1回全体会議が6月19日、北京で開かれた。会議では国家自然科学基金委員会党組織書記・主任の李静海氏が活動報告を行い、2018年に基金委員会は改革試行を全面的に実施し、新支援方針の確立を通して公正かつ効果的な分類審査メカニズムを構築し、科学の最先端と国家ニーズを合わせた学科配置を促進すると述べた。今後5~10年で理念が先進的で制度を規範化した新時代の科学基金体制を構築し、イノベーション能力の向上、科学技術強国建設に貢献するという。
過去5年、中央財政の支援のもと、国家自然科学基金の財政予算は2013年の161億6200万元から17年には267億3600万元に増加した。年平均増加率は13.41%。支援した科学研究員は延べ73万9100人、ポストドクターは3万4000人、大学院生は75万2000人。科学基金援助を受けた「高被引用論文」が世界に占める比率は14.03%で、世界科学支援機関で最も高く、中国の基礎研究の発展を促した。
報告は、今後の科学基金の発展構想について、以下の作業を推進するとした。
1.新時代の科学基金援助の方針の確立。科学問題の解決を目標に、「探求の症例、オリジナルの顕在化:最先端に注目、自らルート開拓:ニーズ牽引、ネック突破:共通性誘導、交差融通」という援助方針を堅持し、援助の正確さを高め、基礎研究と応用基礎研究を統一的に推進する。
2.重大先進科学問題と国家重大戦略ニーズに着目し、重点分野と優先方向を選び、コア分野、ネック部分にとりくみ、関係が根本的・全面的な科学問題の飛躍に取り組む。