海洋石油791
中国が自主開発し、設計から建造まで手がけた国内初となる海底パイプライン検査船「海洋石油791」が広州黄埔文沖造船所で引き渡された。新華社系の経済紙『経済参考報』が5日、中国石油大手の中国海洋石油集団有限公司(CNOOC)への取材で分かったと報じた。
中国では海底パイプライン・ケーブル検査の分野で空白期間が続いていたが、今回の引き渡しにより、これを埋める形となった。中国近海における海底パイプライン・ケーブルの保守管理水準が大幅に向上するとみられ、海洋石油・天然ガス開発の安全性確保と海洋環境の保全にとって大きな意味を持つことになる。
「海洋石油791」は海底パイプライン・ケーブルの定期点検や応急措置に特化した検査船。主要目については、全長65.2メートル、幅14メートル、深さ7.6メートル、最大速力13ノット、最大載貨重量約1200トン、航続距離5800海里となっている。高速かつ機動性が高く、低動揺で測定精度が高いといった特徴を備え、全天候に対応して出航作業が行える。