街を貫く剡渓
浙江省嵊州市を俯瞰すると、青い糸が街を貫いているかのように剡渓がうねうねと流れている。河には青い水がさらさらと流れ、澄んだ水に魚が泳ぎ、両岸に高層マンションが立ち並ぶ様子が数キロ続き、美しくエコロジカルな景色をつくっている。
改善された住環境 水域の整備で農村経済が発展
かつて謝霊運が魚を釣った場所には謝公亭が建設され、市民や観光客も魚釣りを楽しんでいる。
嵊州市高新区(産業開発区)嶀浦村にはかつて採砂場やレンガ構造などがあり、水域は厳しい汚染にさらされていた。2015年から始まった改造工事で、市民が魚釣りを楽しむスペースなどが設けられると共に、現地の歴史と文化に合わせて謝霊運垂釣処(歴史上の詩人である謝霊運の魚釣り場)や太白井など特色ある観光スポットがつくられ、観光客を呼び込んだ。
かつて謝霊運が魚を釣った場所には謝公亭が建設され、市民や観光客も魚釣りを楽しんでいる。
「以前は汚染がひどく、釣った魚も軽油の味がした。改造後は水質が大きく改善され、住民も魚の味がとてもおいしくなったと話す。同時に、河と湖の整備で山、水、景色、歴史、文化の開発が進み、農村の居住環境も良くなり、農村観光経済の発展をもたらした」と嵊州市高新区嶀浦村臨時副書記の楊炎明氏は話した。