洪水防止力を向上 環境改善で住民の幸福感が高まる
市民が艇湖都市公園で舟遊びをする様子。
水域整備においては、治水能力の向上が非常に重要な取り組みとなった。
嵊州市にある艇湖都市公園では、剡渓に関連する歴史上の有名人にちなんで命名された8本の橋が公園内にある7つの小島をつないでいる。普段は観光客がここで水辺を散歩し、大自然との触れ合いを楽しむが、洪水が発生すると、水利機能で洪水の拡大を食い止めることができる。
今年8月に超大型の台風第9号「利奇馬(レキマー)」が嵊州を襲った際、艇湖は1500万㎥余りの洪水を食い止め、清風狭谷へ水が流れ込む圧力を緩和した。艇湖都市公園は水域の整備が終わり、エコロジー、レジャー、文化が一体化した民生プロジェクトとなった。
嵊州市「美紗三公里」濱江公園で、尹福妹さんは天気が良ければ毎日、「康楽ダンスチーム」のダンス仲間40人余りと2時間ほどダンスを楽しむ。ここはかつて混乱したスラム街だった。
嵊州市城南新区三江街道水利員の章永金氏によると、ここはもともと低い家屋が立ち並び、街並みとしても、河や湖のある景観的にも整備が急がれる地区だった。2014年以降、嵊州市城南新区は都市中心部を南へ移す際に3億元を投じて「美紗三公里(美しい3㎞)」、「楽活三公里(ロハスな3㎞)」、「繽紛三公里(カラフルな3㎞)」を建設し、セメントの堤防で水害防止、観光、文化、環境保護が一体となった都市河岸景観ベルトをつくった。
「以前は汚かったが今は良く整備され、私たちはとても喜んでいる。普段はここで越劇を歌ったり、ダンスをして楽しい時間を過ごしている」と尹福妹さんは話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月14日