同システムを使用した衛星は、2016年に打ち上げられた「天通1号衛星」で、これは中国初のモバイル通信向け衛星でもある。
16年8月6日、天通1号衛星は成功裏に打ち上げられ、中国の衛星移動通信システムにおいて初めて打ち上げられた衛星となった。
同システムに使用される衛星、チップ、端末はすべて中国で開発・製造されたもので、これまでの中国のユーザーが長らく海外衛星移動通信サービスに頼らざるを得なかった局面から脱却し、ユーザーの通信の安全性が保障されることになった。
このほど起きた数多くの重大な自然災害への対応の過程で、同システムは緊急時の通信を保障する任務を担った。今後は、世界に向けてサービス提供範囲を広げる計画だ。
工業・情報化部(省)情報通信監理局の隋静副局長は、「天通システムのインフラ建設をさらに強化し、天通システムの国際業務をさらに拡大し、優良サービスを打ち出し、国際市場に進出し、『一帯一路』(the Belt and Road)建設にサービスを提供することが必要だ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年1月13日