第128回広交会に参加した広州紡績工貿企業集団有限公司のスタッフがライブ配信を行う様子(写真=新華社提供)
10日間に渡って開催された第128回中国輸出入商品交易会(広交会)が10月24日、幕を閉じた。これは今年6月に続く2回目の「クラウド広交会」だ。オフラインからオンラインへの移行という新型コロナウイルス感染症の試練に対応する変化は、中国の対外貿易企業のモデルチェンジと革新のためのたゆまぬ努力を顕著に示している。
延べ5117万――これは今回の広交会の公式ホームページにおける閉幕までの累計アクセス数だ。ますます多くの中国国内外の出展企業がオンライン上での商談モデルを受け入れている。今回の広交会では、バーチャル展示ホールやバイヤーの一括登録など一連の新機能が加わったことで、あらゆる面でより便利になり、効率が高まった。
今年上半期に新型肺炎が切迫した状態だった時、多くの対外貿易企業は海外業務が一時ストップし、オンラインかオフラインかにかかわらず受注に問題が生じた。製品のイノベーションと新市場の開拓におけるさまざまな工夫により、多くの企業の受注上の危機を解決した。
今回の出展企業がオンライン上にアップした展示品からは、新たな革新の息吹が充分に感じられる。統計によれば、企業がアップした新製品は73万点で、前回に比べて13万点増えた。また、スマート製品は10万点で、前回に比べて2万点増となった。
浙江達柏林閥門有限公司の林海林董事長は最近、1カ月に渡るマーケティングを終えて、新製品の開発を準備している。ハイエンド消費市場に的を絞り、これまでに販売していた生活用水用のPPR管を赤銅管にアップグレードして、飲用水の健康と安全のニーズをよりしっかりと満たすためだ。
新型肺炎の影響で防疫物資の受注は不足しておらず、広東省紡績品輸出入股份有限公司もイノベーションを停めていない。楊全興総経理によれば、同社ではニッチ市場を通じ、婦人や児童、高齢者など異なる層を対象としたマスクに加え、防疫用、大気汚染対策用、スポーツ用など異なる機能のマスクを開発している。そのほか、「巣ごもり経済」の盛り上がりに合わせて、ヨガウェアやパジャマ、除菌ウェットティッシュなどの生産に注力しており、ひっきりなしに注文を受けているという。