国際金融フォーラム2021年春季会合が北京で開幕　テーマはアフターコロナ時代の国際協力

　世界の協力強化で世界経済の持続可能な回復を推進

　国連のグテーレス事務総長は挨拶の中で、感染症対策の効果を上げるには、世界のワクチン接種の差を縮め、債務危機に直面する発展途上国に多くの支援を提供する必要があるとの考えを述べた。

　ゲオルギエバ氏は、世界経済回復に危険な分化が発生し、少数の先進経済圏と新興市場経済圏の回復は勢いがあるが貧困国は遅れており、各国は力を合わせて最も脆弱な国を支援すべきだとの考えを示した。

　IFF共同議長でベルギー元首相のヘルマン・ファン氏は全体会議で、新型コロナウイルス感染症は人類最後の試練ではなく、各国が団結してこそより多くの試練を迎えることができると話した。

　会議はオンライン・オフラインを組み合わせて開かれ、開幕式と全体会議のほか、13回のテーマ討論を行うことになっている。議題は世界の持続可能な金融、世界防疫協力、世界気候協力、カーボンニュートラル、デジタル通貨、世界経済構造の変化と試練、グリーン・シルクロードなどの分野に及ぶ。会期中に『国際金融フォーラム2021年中国報告』が発表される。

　国際金融フォーラムは本部を北京に置く国際組織で、2003年の創設以降、17回のグローバル年次総会を開催した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年5月30日