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japanese.china.org.cn |13. 03. 2022

<全人代>農家最大の関心事「耕地のジャイアントパンダ」黒土の保護を=遼寧代表

タグ: 農家
中国国際放送局  |  2022-03-13

 全国人民代表大会の代表の一人である、遼寧省昌図県亮中橋鎮東興村党総支書記の呉艶良氏はこのほど、全国人民代表大会に出席してインタビューを受けた際に、「土壌が固くなる状況を改善し、保肥力を高めることは農家が最も関心を持つ問題である。これは、国の食糧安全と農家の収入増加に関わる問題でもある。現在、政府は黒土の保護事業を積極的に推進している」と指摘しました。


 中国東北平原は世界三大黒土地帯のひとつであり、土壌は非常に肥沃で、「耕地の中のジャイアントパンダ」と呼ばれています。ここは中国にとって重要な食糧生産拠点です。しかし、長年にわたる人為的かつ高強度な開発・利用と土壌浸食により、東北地方の黒土地帯には土壌の退化問題が現れており、食糧生産能力の向上と農民収入の増加を妨げています。



 東北黒土地帯の農村代表である呉艶良さんは、「土地は農民の命綱。黒土をしっかり保護することは子孫に幸福をもたらす大事業だ。昨年、私が提出した『食糧主生産区黒土保護プロジェクトの実施に関する提案』はすでに全人代に採択され、実行され始めている。遼寧省昌図県では現在、黒土保護プロジェクト及び有機肥料堆肥水耕還元田の試行作業が積極的に推進されている。わが東興村の村全体の6600ムー(440ヘクタール)の黒土保護プロジェクトはすでに全面的に展開され、土地1ムー(約0.066ヘクタール)当たり、政府からの補助金1600元(約3万円)を得ることができている。これは、以前の一般的な高基準農地建設補助金より400元(約7400円)高い」と説明しました。


 遼寧省昌図県亮中橋鎮では、鎮内にある21村すべてで今年、黒土地帯保護プロジェクトが実施され始めました。今年の収穫について、呉艶良さんは「土が柔らかく、肥沃になった。わが東興村はすでに5000トンの有機肥料を作っている。正常な収穫なら、食糧生産量は10%以上増えるだろう」と自信を示しました。


   「中国国際放送局日本語版」2022年3月13日