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japanese.china.org.cn |21. 03. 2022 |
中国初の地下鉄北斗測位システムが建設開始 ナビゲーションサービス提供へ
北京地下鉄首都空港ライン
北京地下鉄首都空港ラインで20日、中国初の地下鉄北斗測位システムの建設が始まりました。同システムは中国最大規模の屋内での空間ナビゲーション測位システムで、北京地下鉄首都空港ラインの30キロの運行線路と5駅をカバーし、年内に完成する予定です。
北斗衛星ナビゲーションシステムは測位、ナビゲーション、時報サービスを提供する、中国の重要な空間インフラです。しかし地下、水中、建築物内などの遮蔽された空間では衛星信号が直接受信できないため、ナビゲーションの適用が急がれています。
中国衛星ナビゲーション測位協会の藺陸洲副会長は、「地下鉄の構内と外部と同様のサービスを提供する。屋外の露出空間での北斗測位システムおよび北斗の増幅技術を採用して、屋内でも精度の高い測位を実現する。屋内では5Gと一体化した、測位基地局と連携させる技術を用いて測位信号の発信を実現する。これにより、利用者に北斗ナビゲーションの測位信号を受信させ、精度の高い測位を実現する」と説明しました。
北斗測位システムにより、地下鉄駅構内の地下空間での測位誤差を2メートル以下の精度に向上できるとのことです。完成後は車両や旅客輸送の手配、緊急事態の処理などに役立つと同時に、乗客もスマートフォンの地図を使うことができ、3D立体ナビゲーションを通じて地下鉄内の複雑な空間を把握することができます。同システムの建設は、都市の軌道交通におけるスマートサービス、スマートメンテナンスの加速や、ユーザーの体験の改善、運営効率の向上、管理コストの低減などに大きく貢献します。
「中国国際放送局日本語版」2022年3月21日