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japanese.china.org.cn |20. 06. 2022

雇用創出と水不足解消、「一帯一路」がトルコの農家に恵みをもたらす

タグ: 一帯一路 トルコ 
中国網日本語版  |  2022-06-20

 トルコ南部のアダナ県のSugözü村は地中海に面している。村の農家は主にヒマワリ、オリーブ、スイカ、オオムギなどの農作物を栽培しており、収入源が単一的だ。トルコの多くの農村部と同様、この村の夏は乾燥し雨が少なく、農業の灌漑用水の不足が深刻だ。ところが今や中国・トルコ重要協力プロジェクトであるHunutlu発電所プロジェクトは、現地人に雇用機会をもたらし、さらに水使用の難題解消を支えた。

 

 Hunutlu発電所は中国・トルコの国交樹立後で最大の中国対トルコ直接投資プロジェクトであり、中国の「一帯一路」イニシアチブとトルコの「中間回廊」計画を結ぶ重点プロジェクトだ。プロジェクトは稼働開始後、トルコに毎年90億kwhの電力を供給する(トルコ年間発電量の約3%)。先進的な発電技術を採用するため、トルコ初の煙突ゼロの発電所になった。省エネと環境保護に効果的に配慮した。

 

 Sugözü村は同プロジェクトがもたらす雇用創出、清潔な水源という2つのメリットを最も早く享受した。


 

 2019年9月22日、トルコHunutlu石炭火力発電所プロジェクトのコンクリート注入の作業現場。新華社記者・鄭思遠撮影

 

 Sugözü村の村長は取材中、「発電所建設プロジェクトは2019年9月の着工後、多くの村人に雇用機会をもたらした。彼らは生計を立てるだけでなく、さらに新しい技能を学んだ」と述べた。

 

 中国の施工業者は同時に環境保護を重視し、工業・生活汚水処理施設と地下水汚染防止プロジェクトを同時に建設した。現地の村人に、農作物の灌漑用の安全で清潔な再生水を提供し、一挙両得となった。

 

 Hunutlu発電所プロジェクト首席環境管理技術者によると、再生水の安全をしっかり保障するため、技術者が定期的に3つの観測井から水のサンプルを抜き取り検査・分析を行う。「試験で汚染は確認されなかった」

 

 現地のある村人は、2018年にオリーブ園を作ったが、常に水が不足していたという。その後、発電所プロジェクトが十分な再生水をもたらした。今やその作物が予定より早めに収穫シーズンを迎えている。「当初は7年で初の収穫を迎えると見ていたが、4年で収穫できた」

 

 スイカを栽培する農家は、「今年のスイカは豊作だ。発電所プロジェクトから利益を得るようになり、あっという間に三年がたった。特に水不足の季節には水使用の難題が効果的に解消された」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月20日