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japanese.china.org.cn |30. 06. 2022 |
中国貿易企業の年間成長予想が改善 貿易促進会
会見記者の様子
中国貿易促進会の馮耀祥報道官は6月29日の定例記者会見で、中国貿易促進会は今年から貿易情勢の四半期調査研究を開始し、アンケート調査、訪問ディスカッション、データ分析などを通して把握した動的状況と政策提案を『2022年第2四半期中国貿易情勢調査研究報告』にまとめたと述べた。報告によると、今年第2四半期、国内の新型コロナ対策の実施状況は全体的に良好で、安定成長の政策措置の効果が徐々に現れ、貿易に良い変化が見られた。
1つ目は、貿易企業の経営状況が好転した。企業の貿易額に回復の動きが見られ、大部分の業種の輸出利益が第1四半期より改善された。25.43%の企業の第2四半期貿易額が第1四半期比で増加、19.98%の企業の利益が第1四半期比で増加し、高付加価値産業の輸出利益の増加が新たな注目点となった。第1四半期と比べて、22.65%の企業の新規注文が増加し、30.43%の企業の注文伸び率が横ばいとなった。
また、新規注文があった市場が多様化し、中東、日本、韓国、アフリカなどの国と地域からの新規注文の割合が増加した。これは、新規注文の市場が多様化し、貿易のリスク耐性が高まったことを示す。
2つ目は、貿易企業が直面する主な問題に改善が見られた。物流コストの高騰、融資難と高資金調達コスト、大幅な為替変動などの問題が緩和され、雇用難の問題も全体的に抑制された。22.13%の企業が物流コストは第1四半期より減少したと回答した。15.05%の企業が資金コストは前年同期より減少したと回答し、資金コストが前年同期より減少したと回答した企業の割合は第1四半期より3.38ポイント上昇した。雇用難の問題が際立ったと回答した企業はわずか15.63%で、その割合は第1四半期から3.87ポイント低下した。
3つ目は、貿易産業全体の改善傾向が目立った。貿易総合サービスや越境ECなどの貿易の新業態と新モデルによる輸出促進作用が目立った。貿易安定のための救済政策が効果を発揮したことが企業から高く評価された。
4つ目は、貿易企業の年間成長予想に改善がみられた。国内外の生産先行指数や大中型貿易企業の予想などを総合的に分析すると、貿易企業の年間貿易額増加に対する自信は回復している。26.22%の企業が年間貿易額は増加すると予想、28.17%の企業が少なくとも昨年と同じ水準になると予想した。うち、大手企業の予想は比較的安定し、中型企業は楽観的、小企業・零細企業の自信は向上している。
調査研究報告は、中国の貿易産業は基礎が固く、長期上昇の流れに変化はなく、貿易の発展の粘り強さ、十分な潜在力、旋回余地の大きさといった優位性がより際立っているとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月30日