第2回消費財博、フランス国家パビリオンが開館

　美しいピアノの音色と共に、フランス風情あふれるアーケード街を散策する。両側の展示台にはおしゃれな衣料品、アクセサリー、化粧品、食品、飲料が並ぶ。第2回中国国際消費財博覧会（消費財博）のフランス国家パビリオンが26日、関係者に見守られつつ正式に開館を迎えた。

　フランス国家パビリオンの開館式の現場（26日撮影）。

　今年の主賓国であるフランスからは、50社弱・250弱のブランドが出展する。中国を除き出展ブランドが最多の国になった。

　フランス国家パビリオンはフランス製品を展示する場で、フランスのコスメ、ファッション、アクセサリー、食品・アルコール、小売など各業界の展示品を集めた。これは仏中両国の経済・貿易協力の大きな活力を十分に示した。

　中仏は互いに重要な経済・貿易パートナーだ。フランスは中国のEUにおける3番目の貿易パートナーであり、中国はフランスのアジアにおける最大の、世界における6番目の貿易パートナーだ。中仏貿易額は昨年、前年比27.6％増の850億7400万ドルにのぼった。

　ロレアルグループの展示エリア（26日撮影）。

　ロレアル北アジア総裁兼中国CEOのファブリス氏は、「フランスから輸出される口紅3本のうち1本は中国の消費者に購入される。中国は昨年、仏製コスメの最大の輸出国になった。グループは上海にある中国区本部を、北アジア本部及び世界3大コスメ科学技術センターの一つに格上げする」と述べた。

　今年に入り感染症の影響で中国経済が低迷の圧力に直面しているが、消費財博に参加した多くの仏企業代表者は、中国市場は依然として世界経済成長の重要なエンジンであると述べ、従来どおり中国市場の大きな潜在力への期待を示した。

　フランス国家パビリオン（26日撮影）。

　フランス国家パビリオンの、シャンプー・コンディショナーブランドであるルネフルトレールの展示エリアで、来場者が頭皮チェックを受け、購入先を問い合わせていた。同ブランドの広報担当の陳星彤氏は、「現在多くの若者が残業、夜ふかし、ストレスによる脱毛の悩みを抱えている。ルネフルトレールの抜け毛予防シリーズの商品が中国市場でよく売れている。中国での販売は今年上半期に感染症の影響を受けたが、オンラインチャネルの売上は増加を続けている」と述べた。

　仏パリの百貨店、ギャラリー・ラファイエットの中国CEOである沈智傑氏は、「再び消費財博に出展し、中国という重要な市場で長期的に発展する決意を示そうとした。今回はフランスの風情と生活芸術を消費財博にもたらし、ワンストップの仏ファッション・芸術・生活体験の場を築いた。当社は2025年までに中国で10店舗をオープンする予定だが、これは中国の巨大な市場と高級消費の需要がもたらす商機に期待しているからだ」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年7月27日