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japanese.china.org.cn |24. 08. 2022 |
洪水・干ばつ対策部門、長江流域干ばつ対策の最新情報を発表
長江流域は今年7月以降、猛暑が続き降水量が少なくなっている。干ばつの状況が急激に深刻化している。
3大ダム群、川下に19億6000万立方メートルの「救急水」を補給
水利部の統計によると、8月22日現在の長江流域10省・直轄市の耕地の干ばつ被害面積は4848万ムーにのぼっている。340万人と58万頭の大型家畜が干ばつにより給水の影響を受けている。これは主に四川省、重慶市、湖北省、湖南省、安徽省、江西省、江蘇省などに分布している。
鄱陽湖の水位が低下し、落星墩が完全に姿を現した(8月17日にドローンで撮影)。新華社記者・万象撮影
水利部水害・干ばつ災害防御司の王為所長は、「深刻化する干ばつ状況を受け、水利部は8月16日12時より長江川上ダム群、洞庭湖水系ダム群、鄱陽湖水系ダム群から川下に向け、累計19億6000万立方メートルの給水を行っている」と説明した。
長江流域の川上・川中3大ダム群の緊急給水は、長江中・下流本流の水位の急激な低下を効果的に和らげた。湖北省、湖南省、江西省、安徽省、江蘇省は累計5158万ムーの耕地に水を引いた。農村給水プロジェクトの受益者は1300万人超にのぼった。
科学的な干ばつ対策、秋季収穫食糧の豊作を保証
江西省永修県呉城鎮丁山村で、村人が揚水ポンプにより耕地に水を引いた(8月16日撮影)。新華社記者・万象撮影
農業農村部、水利部、応急管理部、中国気象局は22日に緊急通知を出し、気を緩めず防災・減災活動に取り組み、猛暑と干ばつに対処し秋季収穫食糧の豊作を実現する防衛戦に勝つよう関連地域に求めた。通知は次のように強調した。
水利部門は河川、湖、ダムなどの水源の科学的な調節と管理を強化し、農業灌漑用水の需要を満たすよう努力する。現地に適した緊急給水、新たな水源の確保、臨時的な揚水ポンプの利用、ピークシフト・交代制の灌漑などの措置を講じる。応急部門は緊急反応態勢の調整を速やかに開始し、水の汲み上げと送水及び被災者の生活支援を実施する。気象部門は干ばつの被害が深刻な地域に向け速やかに作業機を振り向け、降雨ロケットなどの物資を十分に確保する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月24日