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japanese.china.org.cn |20. 10. 2022

地下2400メートル 中国錦屏地下実験室建設が安定的に推進

タグ: 地下実験室
「人民網日本語版」  |  2022-10-20


四川省涼山彝(イ)族自治州の錦屏山トンネルで、中国錦屏地下実験室2期プロジェクトの建設が安定的に推進されている。プロジェクトチームは「地下2400メートル」の限界を突破し、最も「純粋な」実験室を建設している。新華社が伝えた。

同プロジェクトは、面積は約4万平方メートルで、空間容積は約30万立方メートル、実験ホール、補助トンネル、サービストンネル、連結トンネル、排水トンネルの5つの部分からなる。


極めて深い地理環境と防水・防湿がプロジェクトの重点と難点だ。暗黒物質の実験・研究の精度を保証するため、岩体の中の至る所に存在するラドンガスを抑制することが、世界的な施工の難題となっている。プロジェクトチームは「予防中心で排出を二の次」とする「防水・ラドン抑制」工法を初めて編み出し、10層にも及ぶ複雑な構造を使い実験室に「防護カバー」を作り、岩石から出る水とラドンガスを実験室の外に遮断する。すべての設備・材料が特製で、放射線を最低限にすることで、将来の科学実験の精度を保証する。

錦屏地下実験室2期は完成・使用開始後、暗黒物質探査、天体核物理学、生命科学、岩石力学などの学際的で世界的な開放・共有実験プラットフォーム及び大深度地下科学研究に最適の場所になる。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年10月20日