中国宇宙ステーションの実験モジュール「夢天」　今月打ち上げへ

　中国航天科技集団の責任者によりますと、中国の宇宙ステーション建設計画に基づき、今月中に実験モジュール「夢天」の打ち上げを予定しています。現在、プロジェクトの各システムは各種テストの準備作業を展開しており、中国の宇宙ステーション建設任務が予定通り完了することを確保しています。

テスト中の実験モジュール「夢天」とキャリアロケット

　中国航天科技集団の呉燕生取締役会長は22日、「実験モジュール『夢天』はすでに推進剤注入とキャリアロケットとのドッキングを完了し、打ち上げに用いる長征5号Bロケットの各準備作業は正常に行われている。今月末には実験モジュール『夢天』を打ち上げてドッキングを実施する条件が整うとみられている。また、今年末までに、宇宙貨物船『天舟5号』と有人宇宙船『神舟15号』を打ち上げ、宇宙飛行士6人が同時に宇宙ステーションで作業することを実現する」と明らかにしました。

　海南文昌衛星発射場ではここ数日、「夢天」と「天舟5号」の打ち上げ任務を遂行するロケット2機とモジュール（貨物船）2機は同時に各種関連テスト作業が行われているということです。

   「中国国際放送局日本語版」2022年10月24日