ボアオ・アジアフォーラム2023年年次総会の第1回記者会見並びに旗艦報告書発表会が開催

　ボアオ・アジアフォーラム2023年年次総会の第1回記者会見並びに旗艦報告書発表会が28日午前、海南省博鰲市で開かれた。フォーラムの李保東秘書長が年次総会の関連状況を説明し、年次総会旗艦報告書「アジア経済の見通し及び一体化プロセス2023年度報告書」及び「持続可能な発展を遂げるアジアと世界2023年度報告書――アジア発展融資：政府と社会の共同行動」を発表した。

　李強総理がボアオ・アジアフォーラム2023年年次総会に出席へ

　フォーラム年次総会は新型コロナウイルスの感染拡大後で初めて完全なオフライン会議を再開する。李氏は、「今年はボアオ・アジアフォーラムの主催国である中国の指導者交代後に、中国の新任の李強総理が初めて出席するフォーラム年次総会だ」と説明した。シンガポールのリー・シェンロン首相、マレーシアのアンワル首相、スペインのサンチェス首相、コートジボワールのアシ首相、国際通貨基金のゲオルギエバ専務理事がフォーラムの開幕式に出席し、演説する。李氏は、「初歩的な統計によると、今年は50数カ国及び地域の約2000人の代表者、及び約40カ国及び地域の170社超のメディアの1100人超の記者が年次総会に参加する」と述べた。

　李氏はまた、「年次総会の議論を通じ、不確実な世界で確実性を探し、世界各国の団結と協力の強化を促進し、より良く挑戦を迎えることを願う。開放と包摂を堅持し、発展をより良く促進することを願う」と述べた。

　今年の年次総会は「発展と包摂」「ガバナンスと安全」「地域と世界」「現在と未来」という4つの議題を設定。李氏は、「この4つの議題の設定により、自身の利益と共同の利益、短期的な利益と長期的な利益の関係を理性的に検討するよう、より良く促すことができる」と指摘した。

　李氏は、「世界では現在、さまざまな食い違いと矛盾があるが、これは主に異なる利益関係が生んだものだ。どうすれば自身にとって長期的に有利であり、世界全体にとって有利であるかを整理することは、決して容易なことではない。年次総会がこれを検討し、促進する力を発揮することを願う」と述べた。

　「アジア経済の見通し及び一体化プロセス2023年度報告書」及び「持続可能な発展を遂げるアジアと世界2023年度報告書――アジア発展融資：政府と社会の共同行動」も年次総会で発表された。

　うち後者によると、百年の変動と動乱の変革期において挑戦に直面するアジア各国は、世界が頼りにできる、成長の原動力と多国間主義を支える重要な力になっている。地政学的衝突とグローバル化の逆流を受け、アジアは世界経済ガバナンスにおいてより積極的に行動している。G20首脳が2年連続でアジアに集い、グローバル・ガバナンスが「アジアの時」を迎えている。

　前者によると、世界は2022年に地政学的緊張、及び食糧、エネルギー、気候などの数々の危機に直面した。中国の習近平国家主席は2021年9月に、第76回国連総会一般討論でグローバル発展イニシアチブを掲げた。2022年6月には、第14回BRICS首脳会議の会期中にグローバル発展ハイレベル対話会が開かれた。アジア諸国は多くの発展途上国と共に、発展の問題を国際協力の議事日程の中心に据え、団結・平等・均衡・包摂の世界発展パートナーシップを構築し、世界を持続可能な開発のための2030アジェンダに回帰させるよう取り組んでいる。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年3月29日