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japanese.china.org.cn |30. 03. 2023 |
中国経済が強い回復の段階に
中国発展ハイレベルフォーラム2023年年次総会が3月25日から27日にかけて北京で開催され、国内外の専門家、学者、企業家、政府高官、国際組織代表が出席した。出席者は、中国経済は現在、強い回復の段階にあるとし、2023年の中国経済の見通しに楽観的な見方を示した。
今年の経済データも、出席者の上記の主張を裏付けている。
国家統計局が発表した最新のデータによると、今年1-2月の中国の一定規模以上工業の付加価値は前年同期比で2.4%増加した。また、2月単月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.6で、前月より2.5ポイント上昇し、企業の生産経営活動予期指数は57.5で、1.9ポイント上昇した。
さらに、2023年1-2月の中国の対外貿易における貨物輸出入総額は6兆1768億元で、うち輸出は3兆4936億元で0.9%増加した。輸出額から輸入額を差し引いた輸出超過は8103億元だった。一般貿易の輸出入は1.2%増加し、輸出入総額に占める割合は64.9%で、前年同期から1.3ポイント上昇した。同時に、中国からASEAN、日本、「一帯一路」沿線国などの貿易パートナーへの輸出も速い伸びを維持した。
これらのデータは、中国の工業生産と対外貿易が徐々に回復し、成長が加速し始めていることを反映している。
経済の強い回復は、政府の政策支援と切り離すことができない。経済の一層の回復を推進するため、中国政府は一連の景気刺激策を打ち出している。
減税・費用削減については、2023年に減税・費用削減措置をさらに改善し、とりわけ中小企業、個人事業主及び特別困難業種に対する支援に重点を置き、企業のモデル転換・グレードアップとイノベーション力の向上を促進し、企業の活力と原動力の増強を導く。
投資拡大については、政府は一連の重大プロジェクトや優先開発プロジェクトを実施し、資金源となる地方政府特別債の発行規模は今年約4兆元を予定している。
内需拡大の面では、政府は消費の高度化、新興業態の発展促進に一連の措置を講じている。さまざまな販促イベントを通した消費者の買い物への支出増加の奨励などを推し進めている。
1-2月に、中国の固定資産投資は前年同期比で5.5%増加し、うち製造業投資は10.1%増加した。これには政府の投資拡大政策が経済発展を推進する上で積極的な役割を発揮したことが伺える。
中国発展ハイレベルフォーラムは、両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議)後に開かれる最初の国家級の大型国際フォーラムとして、中国の政策を世界に伝え、世界経済への自信を高める上で重要な意義を持つ。中国は引き続き世界経済の回復と発展に自らの知恵と力を尽くし、中国の経済回復も世界経済の回復を牽引するエンジンになることが期待されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月30日