自然景観と無形文化遺産、農村の文化観光市場でブームに

　観光消費の回復が加速している。労働節（メーデー）の連休が近づく中、すでに多くの人が旅行計画を立て始めている。新コンセプトを打ち出した、体験を向上させる新しい消費形態や消費シーンが次々に登場するなど、消費意欲を刺激するだけでなく、経済成長を押し上げ、新たな消費分野の拡大にもつながっている。

　■江蘇省阜寧県：文化観光市場が持ち直し、複数の施策で回復加速へ

　暖かい日差しのもと、屋外で自然を満喫するのに良い季節になった。歴史ある村を旅して回る「古村巡り」が今、各地の文化観光市場でリバウンドを引き起こしている。江蘇省塩城市阜寧県穆溝古村では、観光客に村が持つ趣を味わってもらったり、無形文化遺産が学べる体験を提供したりして、ありのままの村を楽しんでもらっている。

　地元では、古村巡りのほか、文化観光クーポンを発行し、さまざまな没入体験ができるイベントも開催。「自然景観＋無形文化遺産」という文化観光ブランドをアピールしている。古村の風情や本場の郷土料理、伝統と現代の融合など、地元の普段の暮らしも味わえ、さまざまな消費スタイルも楽しめる。