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japanese.china.org.cn |26. 08. 2023 |
中国宇宙ステーションで宇宙野菜が豊作
国家宇宙実験室は現在、正式に運用され、宇宙応用プロジェクトは順番通りに展開され、関連する成果が次々と実っています。有人宇宙船「神舟16号」の乗組員はこのほど、中国宇宙ステーションで専門の宇宙栽培装置を使って育てた野菜を収穫しました。
これは「宇宙菜園」と呼ばれる宇宙野菜栽培装置です。この装置は中国宇宙飛行士科学研究訓練センターの科学研究者が設計したモジュール化された簡易宇宙植物栽培装置で、開放的な構造を採用しており、宇宙飛行士は植物といつでも触れ合うことができます。植物の成長に必要な二酸化炭素、温度と湿度、酸素などの気体環境は船内の宇宙飛行士とほぼ同じで、植物の栽培も簡単です。宇宙飛行士はまた、自分の仕事の場や生活環境に緑を添えるために、この装置を好きなように船内の光のある場所に置くこともできます。今回栽培されたレタスは科学的に配置された光と水分を得て、宇宙環境でもすくすくと育っています。
これまで、「神舟11号」と「神舟14号」の任務執行期間中、多くの宇宙飛行士が「宇宙野菜栽培農家」としての感覚を体験し、レタス、小麦、水稲などを栽培し成功したことがあります。「神舟11号」の任務では、宇宙飛行士はレタスの種まき、育成、収穫の全過程を完了しました。
「神舟14号」の宇宙飛行士は中国の伝統的な祝日である「中秋節」(旧暦の8月15日)に宇宙栽培の新鮮な野菜を食べました。将来的には、「宇宙菜園」は宇宙飛行士に食べ物、酸素、水を提供するだけでなく、宇宙実験プラットフォームとして、宇宙微小重力などの特殊な環境が植物の成長、生理、生物化学などに与える影響を研究するのにも役立つとみられています。
「中国国際放送局日本語版」2023年8月26日