▽人民元銀行カード業務のサービス向上と革新
外資法人銀行による人民元建て銀行カードの発行業務が国内の銀行カード市場と消費者にどのような影響を及ぼすのかについて、各関係者にインタビューした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
一部の外資銀行は中国の人民元建て銀行カード市場にかなり先高感を持ち、人民元建てカード市場の開放にかなり前向きに対応している。香港上海銀行(HSBC)中国の広報担当者によると、同行は戦略パートナーの交通銀行とクレジットカード業務でのタイアップを行っており、HSBCが管理と技術サポートを提供するダブル通貨クレジットカードの発行量はすでに200万枚を上回ったという。しかし、中国大陸部のクレジットカード市場の潜在力は極めて大きく、今後も交通銀行とのクレジットカード提携業務を継続すると同時に、近く発表される銀行カード条例に基づき、その他の可能性も追求していく方針だ。
中国銀行業監督管理委員会劉明康・主席はこのほど、中国銀行業はWTO加盟時の対外開放合意を全面的に履行しており、外資法人銀行は、内国民待遇の条件下で、中国資本銀行との全面競争をスタートさせたと語った。中国で法人機関登録を行っている外資銀行は、クレジットカードやデビットカードの発行や、オンライン支払ツール、電話、携帯電話を利用した支払ツールなどその他の電子支払ツールの業務が可能となった。一部外資銀行はすでに申請を済ませており、関連技術の準備を速やかに進めている。
中国工商銀行牡丹クレジットカードセンターの李衛平・総裁は、外資銀行による人民元建てカード発行は、中国資本銀行に大きな圧力と原動力をもたらしたと指摘している。李氏は「サービス分野、商品開発・革新分野において、圧力と同時に原動力がもたらされ、競争は各銀行の創造力を高めてくれる。私たちは今後も、サービスレベルの向上に努め、消費者により良いサービスや商品を提供していく」と語る。
「人民網日本語版」2007年6月5日