ハーバード公衆衛生大学院の研究レポートによると、中高年の女性は激しい運動をする機会が少ないが、毎日速足でのウォーキングを30分間行うと、脳卒中のリスクが30%低下することから、ジョギング、テニス、サイクリングなど激しい運動と同じように脳卒中予防の効果があることが明らかになった。同専門家グループは1968年から1994年にかけて、40〜65歳の女性7万2488人を対象に、女性の運動と生理機能の関係について長期的な研究を実施した。
研究レポートでは、中高年の女性が毎日速足でのウォーキングを30分間続けることにより、糖尿病、心臓病、骨粗しょう症、脳卒中、各種がんの予防に効果的であることが示された。運動する習慣のない女性にも、体を丈夫にする効果が見られた。1日のウォーキングの時間が45〜60分の場合、脳卒中のリスクは40%低下する。
レポートでは、ウォーキングの速度は12分間で1キロを歩き終える程度が、心肺機能を高めるのにちょうど良いスピードとされている。
「人民網日本語版」2002年11月7日