冬になると、またかぜが多発の季節となる。中国では、薬の入ったお茶で病気を治す歴史が長く、早くも唐代の頃から「薬は万病を治し、お茶は万病を治す」という言い方があった。ここではかぜを治す薬入りのお茶を紹介したい。石膏入りのお茶 生石膏60グラム、紫のタケノコの茶の粉末3グラム。石膏を細い粉末にして、水を入れて汁状に煎じ、薬の汁で紫のタケノコの粉末を浸し、粉茶を服用する。インフルエンザを治し、熱を下げてのぼせを取り去る効能がある。
五神のお茶 お茶56グラム、アリタソウ、シソの葉、ショウガそれぞれ10グラム、水を入れてとろ火で15分間煎じ、それから黒砂糖30グラムを入れて飲み、毎日2回、自分に適した量で服用することができる。寒気を発散させ、かぜを治して痛みを止める。寒気、かぜ、冷えに悩み、体が痛み、汗が出ないなどの病気に適している。
八味茶 川芎、アリタソウそれぞれ120グラム、カラビャクシ、羌活、甘草それぞれ60グラム、サイシン、防風それぞれ30グラム、ハッカ240グラム。上述の薬を全部粉末状にひき砕いて、毎回6グラム飲み、緑茶で服用し、毎日3回、かぜ、暑気あたり、頭痛などに効く。
クワ・キク入りのお茶 クワの葉、キクの花それぞれ
10グラム、甘草2グラム、ロンジン茶6グラム、毎日お茶に浸して飲む。かぜを治し、熱を下げ、かぜの熱を発散させ、ノドにもよい。かぜの熱、かぜ、ノドの痛み、頭痛、目が赤くてはれ、痛むなどに適している。
三花茶 スイカズラ15グラム、キクの花10グラム、ジャスミン3グラム。以上の3つの花びらを湯飲みの中に入れ、お湯で浸し、お茶代わりに飲み、熱を下げて病毒をなくすことができる。かぜの熱、かぜ、発熱、冷えと寒気、汗をかくこと、鼻づまり、涙がなく、ノドがはれ、痛むなどの病気に適している。
葱豉(ネギ、はま納豆)入りのお茶 ネギの根部3本、塩気の少ないはま納豆15グラム、石膏60グラム、クチナシ5つ、ハッカ30グラム、アリタソウ5グラム、茶の粉末10グラム。水を入れて煎じてお茶代わりに飲み、温めて服用すること。これは辛と暖で、発汗させることになる。かぜや暑気あたり、発熱、頭痛などに適している。
タンポポ入りのお茶 タンポポ20グラム、甘草3グラム、ハチミツ20グラム、緑茶20グラム。タンポポ、甘草を水で15分間煎じて、汁を取り出し、ハチミツ、緑茶を入れ、3回に分けて服用すれば、熱を下げて病毒をなくすことができる。かぜの熱、かぜを主に治療する。
オナモミ入りのお茶 オナモミ12グラム、モクレン15グラム、香カラビャクシ30グラム、ハッカ2グラム、茶2グラム。全部細い粉末にすって、毎日2〜3回に分けて、お茶に浸して飲む。これは辛と暖で経絡をすっきりさせ、かぜを発散させ、湿気を取り去る。冷えと寒気、かぜ、鼻づまり、頭痛、涙が止まらないなどの病気に適している。
羅漢果入りのお茶 羅漢果20グラム、緑茶2グラム。羅漢果に300ミリリットルの水を加える。5分間煮沸させてから緑茶を入れるとよい。3〜5回に分けて飲み、毎日1服。これはセキを止め痰をなくし、百日ゼキ、かぜの熱、せきが止まらないなどに適している。
ゴマノハグサ・甘桔入りのお茶 ゴマノハグサ、麦門冬、キキョウそれぞれ9グラム、甘草3グラム。上記の薬に適量の水を入れて10分間煎じてから適量の黒砂糖を入れ、お茶代わりに飲む。熱を下げ、肺を潤し、せきを止めることができる。陰液の不足、かぜ、空せき、痰が少なく、息切りして、口とノドがかわき、舌が赤くなり、苔が少ないなどの病状に適している。
貫衆・板藍根入りのお茶 貫衆、板藍根それぞれ30グラム、緑茶5グラム。薬入りのお茶をお湯に浸し、10分間とろ火で煮てから飲む。その効き目は熱を下げ解毒し、インフルエンザの予防に適している。
「チャイナネット」2003年1月2日