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春の養生と滋養
30億の塩基対からなる10万の遺伝子の中に、時計遺伝子は時刻表のような存在である。生命の外在的現象を時計の時針、分針、秒針にたとえるなら、時計遺伝子は時計の歯車のようである。時計遺伝子に付着した染色体末端小粒は細胞の分裂によって縮小し(塩基対が減る)、塩基対縮小のスピードを通じて寿命を延ばすことになる。昔から冬は収蔵の季節であり、養生と滋養に適しているといわれているが、新しい遺伝子学説によると、「冬の養生、滋養より春の養生、滋養」、春の養生、滋養を通じて細胞の中の廃物を「活力のあるもの」に取り替え、身体の構造を全面的に更新するということである。

(1)飲食による養生、滋養  春になると、細胞の新陳代謝が盛んになり、栄養の供給も十分になる。みずからの特徴に基づいて科学的かつ合理的な飲食プランを立てるべきである。毎日牛乳1杯を飲めば、蛋白質3グラムを余分に吸収することができ、体を丈夫にし、骨格と歯を丈夫にすることができる。毎日牛乳を飲むほか、魚、タマゴ類、大豆、マメ製品から蛋白質を摂取したほうがよい。春は新鮮な果物や野菜がどっと出回る季節であるから、毎日500グラム以上の野菜や果物を食べたほうがよい。水を大量飲めば血の粘度を下げることになり、「内臓をきれいにする」役割を果たすことができる。また食べる量に気をつけたほうかよい。朝食は米のかゆ茶碗1杯、オートミール、タマゴ1個などを食べ、夕食は少めにれば、脂肪を減らすことができる。

(2)空気による養生、滋養 春になると、空気の中の陰イオンが増え、身体の新陳代謝が盛んになる。郊外、砂浜、湖畔、山で散策すれば、冬にたまった憂鬱な気分を転換し、新鮮な空気を吸い込むことができる。

(3)スポーツによる養生、滋養  体を鍛える時にはできるだけ全身すべての関節と筋肉を動かし、運動量は適度なものにし、すこし汗をかけば止める。

(4)静座による養生、滋養 現代社会は競争が激しく、生活のリズムが速いため、「いつも疲労気味」の人がたくさんいる。毎日静座の時間をつくり、1人で静座して、目を閉じて息を整え、音楽を聞けば、心身ともに平静を保つことができる。

(5)愉快な気持ちを保つ 愉快な気持ちは神経系統、内分泌器官を効果的に調節することができる。免疫系統の機能は、体内の生理のバランスをとることになる。春に愉快な気持ちを保つことは下半期に効果が現れ、年中楽観的な気持ちを保つことができる。

(6)薬品による養生、滋養  体の具合にあわせて薬を飲む。時計遺伝子の作用で、春には体内の細胞が活発になり、この時薬を飲めば効果がすばらしい。当然なことであるが、服用する場合は医師と相談したほうがよい。

「チャイナネット」2003年3月28日

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