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広東省SARS実験室、感染防止に向け完全密閉に

国は実験室の生物安全等級を4級に分類しており、広東省ではBSL-3実験室(以前はP3実施室と呼ばれていた・Pは物理的防止)が3級に指定された最高等級の実験室で、SARS(新型肺炎・急性重症呼吸器症候群)やエイズウイルス(HIV)の実験はこのBSL-3実験室で行われている。現在、この実験室に出入りできる資格を有する研究者はわずか10人しかいない。

専門家は「広東省疾病予防制御センターが行っているSARS実験、科学研究、サンプルの保管に関する安全性は非常に高い。操作マニュアルに従って行えば、台湾の実験室で研究者がSARSに感染したような事件は絶対に起きることはない」と話している。

◇防菌は3段階で濾過

BSL-3実験室は完全に密閉された空間で、観察用の窓以外に窓は設けられていない。観察窓も密閉構造で、耐久ガラスが使用されている。地面に隙間はなく、昆虫やネズミも入り込む余地はない。実験室全体が負圧状態にあり、実験ルームの相対圧力は一般に-30Pa~-40Pa。緩衝ルームの相対圧力は-15Pa~-20Paで、外部の空気中の細菌は吸収されるだけで出てくることはない。実験室に注入される風は3段階で濾過され、含有する細菌やウイルスは除去または殺菌される。

◇利器はプラスチック製に

腸管外注射や静脈切開など特殊な状況を除き、実験室内では針や注射器、その他の利器の使用は厳禁され、できるだけガラス製をプラスチック製に代えている。

感染性の液体を注射して抽出する場合は必ず使い捨て注射器を使用し、使用済み針を折り曲げたり、折り取ったり、切断したり、再使用したり、注射器から取り外したり、手で直接取り扱ったりすることは禁止され、ステンレス製容器に捨てなければならない。非使い捨て利器は厚めの容器に納めたのち、指定区域に運んで消毒し、最後に高圧消毒しなければならない。

◇出入りを厳格に管理

実験室に出入りする研究者は厳格な生物安全訓練を受けなければならない。広東省微生物研究所ではウイルスグループの10名しか出入りできず、いかなる職務、等級の研究者であれ出入りすることは許されない。出入りする必要のある場合は実験室の責任者の同意が必要で、作業中の研究者を邪魔してはならない。免疫に強い、また免疫抑制剤を使用中の作業要員研究者は出入りできない。皮膚破損者は実験室で作業をしてはならない。未成年者は出入りできない。

このほか、研究者は必要な免疫接種と検査(C型肝炎ワクチン、BCGワクチンなど)を受けるとともに、定期検査を行わなければならない。研究者とその他のリスク保持者の血清を収集して保存し、必要に応じて定期的に血清サンプルを収集して検査報告をまとめ、問題が生じた場合に速やかに処理する。

◇サンプルは厳重保管

現在、広東省には純粋SARSウイルスの菌株は保存されていない。菌株は国家疾病予防制御センターが保管しており、研究に必要な場合は厳格な審査を経て許可される。広東省疾病予防制御センターは、一部病人の血清と鼻咽喉の払拭物といったSARSサンプルを保存できる国指定の4機関の1つ。サンプルは生物安全等級を満たした特殊なクーラーに納められ、鉄の鎖が掛けられる。内部には隠し錠があり、鍵の1つは専門職が管理し、もう1つは研究所の幹部が管理している。すべてのサンプルを出し入れする際には2人以上の研究者が現場に立ち合い、記録しなければならない。

広東省疾病予防制御センターの責任者は「われわれが順守している規則は、分厚い書物にして何冊にもなる。研究者が厳格に規則を順守しさえすれば、実験室での作業は非常に安全だ」と話している。

実験室はセンターの一角に位置し、廊下はすべてロックされている。実験室全体の面積はわずか約60平方メートル。建築費は約300万元。

汚染ゾーンは中核ゾーンとも呼ばれ、SARSやHIVなどの分離実験がここで行われている。研究者は一般に、疲労による感染を防ぐため2時間しか作業しない。半汚染ゾーンでは一部の生物安全等級の比較的低い実験しか行われていない。

2つのチェーンゲートは一方が開いていると、一方は自動的に閉まった状態になる。電動チェーン装置を使用すると、電気が切れたときでも、ゲートは開けられる状態になる。

研究者は第1緩衝ルームで消毒を行い、手袋を装着するほか、液体を遮断する2層構造の“宇宙服”に似た防護服を着用する。離れる際に第2層の服をここで脱ぐ。第2緩衝ルームでは、離れる際に手袋と防護服をしっかり消毒するとともに、第1層の服をここで脱ぐ。

「チャイナネット」2003年12月23日

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