広州市疾病控制センターの王鳴副主任は5日、広東省疾病控制センターで開かれた記者会見で、「広州市で2人目の重症急性呼吸器症候群(SARS)疑い例患者が確認された」とする域外メディアの報道を、「根拠がない」と否定した。 王副主任は、「広州市ではこのほど発熱症状のある肺炎の患者1人が確認されたが、SARS疑い例とは直接の関係はない」としたうえで、「広東省と広州市の疾病控制センターが、入念な追跡調査を進めるとともに、慎重な立場で事態に対応している」と説明した。これら機関では、患者に必要な医療措置を施したほか、患者と密接な接触があった人にも医学的な観察を実施している。患者はすでに回復に向かっており、数日間続けて発熱症状が見られず、肺炎の症状も治まりつつある。患者と密接に接触した人からも、発熱は確認されていない。王副主任は「2人目のSARS感染疑い例が確認されたとするメディア報道には根拠がない」と指摘した。 「人民網日本語版」2004年1月6日