中国の『清史』(清朝の歴史のこと1616~1911年)編纂プロジェクトは2002年末に着手して以来、スムーズに進展しており、スタイルと格式についての調査研究とデザインの面で実質的な成果をあげ、現在、編纂の格式は一応確定しており、総体的な枠組みを原則的に確定するとともに92巻の目録を作成した。
このほど開かれた国家清史編纂委員会第三回総会によると、漢字約3000万字以上の『清史』は伝統的な史書の格式の長所を十分に吸収することを踏まえて、「新総合体」を『清史』編纂の格式とし、通記、典誌、伝記、史表、図録の5つの大きな部分によって総体的な枠組みを構成することが一応確定された。
『清史』の目録を見ると、通記は清朝の建国、入関(山海関以南の地域を制圧したこと)、康熙の治国方策と雍正の改革、乾隆の中国統一、中期における衰退、外国の侵入と農民戦争、清の自強運動、最後の滅亡という8巻に分かれている。典誌は天文暦法、地理、人口、民族、法律、農業、手工業、商業、対外貿易、交通、財政、学術、西洋学、詩・文章・小説、伝統演劇・書画など35誌39巻に分かれている。伝記は22巻に分かれ、約3000人の伝記が収録されることになる。史表は29巻に分かれることになっている。伝統的な格式の新しい形態としての図録部分は10巻に分かれ、清王朝の土地、生産、商業と対外貿易、軍事、民俗、建築、芸術、宗教、歴史的人物の肖像などを反映するものであり、そのうち、肖像には画像と写真が含まれることになっている。
聞くところによると、編纂委員会は昨年以来、学術座談会を何回も開催し、歴史、政治、経済、文化、法学、外交、民族、軍事、芸術および自然科学などさまざまな学科の専門家・学者延べ700人を招聘して、『清史』編纂のスタイルと格式について幅広い検討を行った。
『清史』編纂プロジェクトに必要な経費は全部中央財政によって支出され、編纂期間は2004年から2013年までの10年間と暫定している。2004年の始動資金としての2500万元がすでに計上されている。
「チャイナネット」2004/05/21