「第2回HIV/AIDSに関するアジア太平洋地域閣僚会議」が11日、バンコクで開催され、中国におけるHIV感染対策の現状について、王隴徳・衛生部副部長が次のように発言した。
中国政府は、違法採血が国内におけるHIV感染拡大の主要原因となったことを受け、「献血法」「血液製品管理条例」などの法律を相次いで打ち出し、採血(血漿採取を含む)機関管理の強化と、違法採血の厳重な取締まりを行った。これにより血液感染の抑制に大きな成果が上がり、血液および血液製品の安全性が保障された。
政府は現在、HIV対策の必要に応じ、「伝染病予防治療法」の改正を進めている。同時に、「四免一関懐」政策を打ち出した。つまり(1)経済難を抱えるHIV感染者への、抗HIV薬の無料提供(2)希望者への全国規模の無料相談・スクリーニング検査の実施(3)HIV感染妊婦への母子感染予防薬および検査試薬の無料提供(4)「エイズ孤児」への学費免除(5)生活難を抱えるHIV感染者への政府福祉の提供――である。これらの政策を着実に実行するため、関係部門は実施規則を制定した。
政府は国際協力をさらに強化し、政策と法律の制定における諸外国の経験を絶えず学習し、国内のHIV・エイズ関連法を改善していきたい。
「人民網日本語版」2004年7月12日