山東省籍の60歳のお年より劉為栄さんは最近、33歳の人の心臓を移植する手術に成功し、これまでのところ国内で最年長の「心臓移植者」と見なされている。
劉為栄さんは心臓疾患を患って10数年になり、毎日息切れがしたり、痛みを覚えたりし、日常生活もままならず、普通の薬も利かなくなっている。今年3月、劉為栄さんは山東大学斉魯病院心臓外科に入院し、欠血性心臓病、重度の心臓機能衰弱と診断され、もう3カ月はもたないと見られていた。通常の心臓手術ではもうだめで、「心臓移植をしなければ」命は保てないということになった。しかし、劉為栄さんの年齢的に見ても心臓移植手術を受けるには上限ぎりぎりであるため、手術の難度は極めて大きく、リスクもきわめて大きかった。
このため、病院はベテランの医師をそろえ、完ぺきなオペの案を作成した。あちこちに問い合わせ、ついにドナーを見つけた。ドナーとなる体は、33歳で亡くなった人であった。40分間の丁寧な手術を経て、若くて健康な心臓が力強く脈を打ち始めた。術後1カ月に、劉為栄さんは自由に動き、日常生活もそれほど苦労しなくなった。現在、劉為栄さんは毎日、外へ出て散歩し、正常な人と同じように暮らせるようになった。専門家によると、中国では20世紀80年代末頃から心臓移植手術を始め、すでに約100人の重症心臓病患者がそれによって救われているが、劉為栄さんのような高齢の患者は初めてのケースである。
「チャイナネット」2004年7月19日