新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)のワクチン開発チームは4日、中日友好医院でワクチン臨床実験のボランティア被験者の最後の6人にSARS不活性ワクチンを接種した。これで第1期臨床実験の被験者36人全員にワクチンが接種された。同チームが10日に明らかにした。
同被験者6人は接種からの1週間、体温は正常で全身または体の一部に異常な反応は見られなかった。
第1期臨床実験の被験者は、健康状態の良好な21歳から40歳までの計36人。男女比は半数ずつで、グループに分かれて実験に参加した。ワクチンの安全性に関するデータを最終的に得るため、引き続き各被験者に対して7カ月にわたる観察を行う必要がある。
被験者の第1グループへのワクチン接種は、今年4月23日に行われた。現時点で、ワクチン接種量の少ない被験者のグループ18人はすでに2度の接種を終え、接種量の多い被験者も1度目の注射を終え、引き続き2度目を受ける予定。
「人民網日本語版」2004年8月11日