中国国内で開発された抗エイズウイルス漢方薬「克艾特カプセル」がこのほど、国家薬品審査センターの審査に合格し、第2期臨床試験の実施が許可された。国内で開発された抗エイズウイルス漢方薬が第2期臨床検査に進むのは初めてとなる。
この抗ウイルス薬は、中国中医研究院の莫以賢研究員による理論「正血医学」に基づき、海洋生物と高山植物から抽出された多くの活性成分から作られた。2001年7月から河南省、河北省、北京市などでエイズ患者148人の治療に使用されている。北京地壇医院は、エイズ被害の深刻な河南省上蔡県で、同抗ウイルス薬服用後の免疫状況・エイズウイルス量の変化に関する検査を実施。さまざまな年齢・病状のエイズ患者56人を対象とする治療・観察では、服用後は日和見感染症や併発症が完全に抑えられ、免疫に関する指標が改善され、エイズのウイルス量が大幅に減少していた。
「人民網日本語版」2004年11月2日