衛生部弁公庁は2日、薬物中毒治療のための脳外科手術を暫時許可しないとする通達を出した。
衛生部新聞弁公室によると、このほど一部の省・直轄市の医療機関が薬物中毒患者の治療として脳外科手術を行ったことが、社会で大きな反響を呼んでいる。衛生部では薬物中毒治療のための脳外科手術について、専門家による検証会を開いたが、専門家はこうした薬物中毒治療の方法はまだ臨床研究による模索の段階であり、手術の安全性や効果などについては結論が出ていないとの認識を示した。一方で、すでに手術を受けた中毒患者の情況から見て、こうした手術が薬物中毒患者を薬物中毒から救う技術的手段の一つとなる可能性もあるため、厳密な管理・監督を前提に科学的研究を進めたいとしている。
衛生部はこうした手術が比較的多く行われている広東省と四川省の衛生行政部門に対し、科学的な評価プランを制定するよう指示した。
「人民網日本語版」2004年11月3日