中国の国の宝の一つと見なされている漢方薬は現在、8カ国で使用を認可され、9カ国で医療保険システムに組み入れられ、162カ国・地域で病気の治療で一部活用されている。これはこのほど開催された第三回国際伝統医薬大会で明らかにされたものである。
人口の増加と疾病の変化にともない、現代の医学と現存の公共衛生保健システムは人々の健康に対する要求には十分に応えられないようになっている。したがって、人類が現代社会に入る前から広く応用されていた伝統医学は、医学界や各国政府の視野に再び入ることになった。悠久な歴史、強靭な生命力、割安の費用、確実な治療効果などの長所をもつ漢方薬はとくに注目を集めており、WHOにも高く評価され、影響力もだんだん強くなっていく。
中国の国務院副総理、衛生部部長の呉儀氏は大会に祝賀の書簡を送り、その中で、「中国政府は漢方薬の発展と活用を一貫して重視しており、漢方薬と西洋医薬の融合と共同発展を提唱してきた。中国政府は、漢方薬および少数民族の医薬に法律面で現代医薬と同じような位置づけを与え、伝統医薬は中国の衛生保健の面で重要な役割を果たしている。中国は国際社会と伝統医薬の活用における経験と研究成果を交流し、国際伝統医薬の活用と発展を促すよう努めることであろう」と語っている。
「チャイナネット」2004年11月16日