北京市文物局によると、北京五輪に合わせた文化財保護計画「人文五輪文物保護計画」に新たに32プロジェクトが盛り込まれた。同市が今年文化財保護に投入する予算は市政府予算の1億2千万元、区・県政府などの予算を合計すれば3億元に上る。主な新プロジェクトは(1)世界文化遺産の補修:頤和園仏香閣観光区や十三陵泰陵の修繕、「万里の長城」の懐柔区間・密雲区間の補強(2)都市環境整備と老朽化した家屋の改造に合わせた保護・補修事業:北京市の南北中心線上南側の門・正陽門とその箭楼(やぐら)、市街地にある地壇・月壇、市西部の法海寺・慈善寺・承恩寺などの保護と補修(3)太廟、戒台寺、康有為旧宅など11カ所の安全確保――など。
「人文五輪文物保護計画」は2003年にスタート。「歴史文化都市」としての北京の風貌を整えるため、北京五輪までの5年間に6億元を投じて、市内の文化財・建築の大掛かりな修繕や全面的な整備を進める。
「人民網日本語版」2005年4月4日