広西壮族自治区田陽県百育鎮にある壮(チワン)族の「聖なる山」、敢壮山で16日、壮族の伝説上の始祖とされる「布洛陀」を祭る儀式が初めて盛大に行われ、各地から集まった壮族の人たちが民族の祖先を敬った。
線香の煙が立ち昇る中、壮族の民族衣装を着た女性40人が祭りの歌を斉唱し、腰をかがめてひざまずき、布洛陀に礼拝した。東蘭県の「銅鼓王」(銅製太鼓の優れた奏者)として知られる韋旺義さんがリーダーの銅製太鼓の奏者グループ20人が耳をつんざくほどの音で太鼓をたたき、始祖をたたえ、今年の豊作を祈った。何万もの人々が並んで次々と香炉に線香を立てた。
伝説上の布洛陀は壮族にとって天地を造った万能の始祖とされる。中央民族大学の梁庭望教授は「布洛陀は壮族の民族的起源の象徴と言える。布洛陀への崇拝は事実上、民族の基礎を築いた先人への感謝の思いを表している」と話している。
「人民網日本語版」2005年4月18日