江西省南昌市で開催されている「中国江西国際儺(鬼やらい)文化芸術祭」で、約3000年の歴史を持つ中国の鬼やらい文化は、近く正式に世界非物質文化遺産への申請が行われることが明らかにされた。文化芸術祭の期間に開かれた国際鬼やらい文化学術シンポジウムでは、内外の専門家たちは中国の鬼やらいの世界非物質文化遺産申請について献策した。
鬼やらいは中国の最も古い文化行事のひとつで、「中国舞踊の生きた化石」または「中国戯曲のルーツ」といわれている。儺踊り、儺劇のいずれもが独特な美をはぐくみ、古代人類の生活や信仰のさまざまな形を再現している。巫儺仮面はさらに勇敢な美、威厳のある美、醜さの中に秘められた美、慈善の美、安らぎの美、こっけいな美、ずるがしこさの中特有の美を存分に表現している。
現在、中国ではすでに30余りの非物質文化遺産申請の候補が挙げられており、鬼やらいはその中で最も大切な文化の一つとして前面に押し出されている。中国儺劇学研究会の曲六乙会長は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の人類非物質文化遺産認定は、人類のさまざまな形態の文化の保護のうえで大きな意義があると語っている。
シンポジウムに出席した専門家たちは、江西省にはユニークな鬼やらい文化が残されており、中国は目下建設中の中国儺園、近く設立される中国民協儺文化研究センターの影響力を発揮させ、世界各地の鬼やらい文化研究者のサポートのもとで文化資源を整合し、江西省を鬼やらい文化研究の拠点に仕立て上げることを提案するとともに、中国の鬼やらいの世界非物質文化遺産申請の成功に対する期待をあらわにした。
「チャイナネット」2005年6月17日