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河南省朱仙鎮の木版年画・至宝を伝承

朱仙鎮年画博物館前で話し込む老人

年画で最も多いのが「門神」だ。秦瓊と尉遅敬徳の2人の武将が“主役”。

年画は伝統的な技法で制作される。

 

河南省の朱仙鎮。水印(顔料を水で溶き、油性のものを使用しないのが特徴)木版年画の発祥地だ。国内4大木版年画の1つ。漢・唐代の壁画の伝統を継承しており、荒くて豪放的な線、誇張された形象、鮮やかな色彩、対称的な構図、褪色しない、などが特徴。木版と彫刻版を併用し、様々な植物で作った顔料を使って水印するのが伝統的な技法で、歴史劇や演義(通俗)小説、神話・故事、民間伝説を題材にしているものが多い。郷土色が濃厚で、民間の情趣に富み、独特の地域的色彩と素朴さに溢れている。

朱仙鎮では木版年画の制作は長い間、家庭内作業として営まれてきたため、制作規模は小さく、しかも彫刻・印刷できる職人の数も少なくなってきたことから、海外にも知られた民間文化遺産の継承を懸念する声が出ていた。このため河南省政府は2003年、「民間文化遺産救済プログラム」に着手し、朱仙鎮木版年画を最優先に保護することを決定。すでに古くからある工房の4カ所が制作を再開しているほか、発掘や調査、収集を通じて、清代末期・中華民国初期の貴重な彫刻版も発見された。販売・卸売市場の整備も進んでいる。今後、朱仙鎮の木版年画を目にする機会はぐんと増えるだろう。

「チャイナネット」2005年7月8日

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