北京武警総医院は神経幹細胞移植科が設置された2004年以降、これまで脳卒中や脳外傷、脊髄損傷、神経原性疾患、小児マヒによる神経系の損傷などを抱える患者約70人の治療を担当している。神経幹細胞の注入により、神経系疾患への修復効果が期待できるという。
神経幹細胞が中枢神経系の損傷を修復するメカニズムはまだ完全には解明されていないが、患者の症状は大きく改善している。特に注目されるのは、神経系統を原因とする筋疾患である神経原性疾患への治療効果だ。初期・中期の患者は、症状が目立って改善し、生活の質(QOL)が向上した。末期患者は病状の進行がある程度くい止められ、余命が大幅に延びた。
同医院神経幹細胞移植科は、脳性まひの治療で臨床経験を重ねている。05年3月に脳性まひの治療を初めて担当して以来、これまでに治療した症例で、いずれもある程度の治療効果を上げている。
「人民網日本語版」2005年8月2日