中国初の遺伝子組み換えクローン牛「甜甜」がこのほど、河北省唐山市で無事に子牛を出産した。「甜甜」の出す母乳は、中国では初めての「遺伝子組み替え牛の牛乳」となる。
2002年10月、中国農業大学、中国農業科学院畜産所の研究グループは、牛乳の出のよい乳牛の耳から生きた細胞を取り、遺伝子組み換え技術を使って乳牛のクローン胚を培養。その胚を雌牛の子宮に移植したところ、2003年6月23日、遺伝子組み換えクローン牛「甜甜」が生まれた。今年初頭、「甜甜」は人工授精により妊娠し、母親となった。
遺伝的な要素もあって「甜甜」は乳の出がよく、第1日目には10キログラムを超える母乳が出た。一般の乳牛の2倍に相当する。多い時期には、年間1万キログラム程度の搾乳ができようになると見込まれる。
「人民網日本語版」2005年10月10日