新疆ウイグル自治区和田市吉亜郷に唯一無二の特産物は、絹織物「アトラス織り」だ。シルクロード上に位置する吉亜郷では、かつては各家々でアトラス織りの機織りや染色が行われていた。専門家の推定により、アトラス織りの歴史とシルクロードの年代が同じくらい古く、また同自治区の尼雅遺跡で発見された今から2千年以上前のものと見られる絹織物の切れ端と、現在のアトラス織りの製作技術は完全に同じものであることがわかっている。しかしアトラス織りはかつて一度、伝承が途絶えたことがある。この歴史ある工芸を救うため、現地政府はアトラス織りを商標に登録し、現地の住民から30人あまりを探して雇用し、シルクの染色と機織りに従事させ、現地の中学校には、アトラス織りの講座を開設した。
写真:吉亜郷の中学校でアトラス織りを学ぶウイグル族の生徒
「人民網日本語版」2005年11月1日