西蔵(チベット)自治区林芝地区の林芝県、米林県、工布江達県など、まとめて「貢布」と呼ばれる地域では、毎年西蔵暦10月1日(今年は12月2日に当たる)に新年を迎える。吐蕃王朝の初代ソンツェンガンポ王(在位620~650年)は当時貢布の王に、兵を派遣して外からの敵に対抗するよう命じた。人の心がよくわかる貢布の王は、戦争に参加させる兵士に先に正月を過ごさせるため、貢布一帯を西蔵の他地域よりも3カ月早く正月とした。これが、貢布で西蔵暦10月1日に新年を迎える由来だ。
現地の人々はこの期間、山の神、土地の神を祭る伝統儀式を行うほか、村人全員が集まって歌や踊りを楽しむ。また、若者は弓矢や銃での射的コンテストを行う。
写真(上):山の神に供え物をする村人=西蔵自治区林芝県仲果村
写真(中):来年の順調な天候と豊作を祈願する村人
写真(下):母親に手伝ってもらい新年の正装を身に付ける女性
「人民網日本語版」2005年12月6日