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歯並び(下)

話をするときや笑ったときに口元からのぞく歯並びの善しあしは、顔の印象を大きく左右する。美しい歯並びが理想だが、現実にはなかなかそうはいかないようで、最近は歯並びに関心を持つ人が増えている。歯並びの善しあしは、なぜ起きるのでしょうか。

歯並びが悪くなる原因としては、乳歯と永久歯の生え代わりがうまくいかない、あるいは乳幼児期の指しゃぶりや舌のくせ、遺伝などがあげられる。顎と歯の発達のペースが合わないのも原因の一つで、若い人にはこのケースが多いようである。

昔に比べて食べ物がやわらかくなっているため、歯の周りの骨が未発達で小さく、それに対して、歯そのものは栄養状態がよいせいで大きくなっています。従って、歯が収まるスペースが不足し、デコボコした歯並びになってしまうというわけです。これが「乱ぐい歯」と呼ばれるもので、その極端な例が「八重歯」です。このほか、上の歯が前に出過ぎている「出っ歯」、逆に下の歯が前にでている「受け口」、前歯が噛み合わない「開咬」などがある。これらの中には歯の生え方に問題がある以外に、顎の位置が正常でなかったり、鼻づまりが原因だったりする場合もあります。

もちろん、本人が不自由を感じなければ矯正しなくてもかまわないわけであるが、外国、ことに米国やヨーロッパでは矯正するのが普通である。容姿というものをかなり重視するためで、国際的ビジネスの場などでは、歯並びの悪さを放置しておくことは奇異な印象を与えるようである。

近年は中国でも矯正する人が増えてきており、子供だけでなく、20ー30代の人が矯正するケースが目立つ。矯正は必ずしも早いほどよいとは限らない。3歳、6歳、9歳、12歳、15歳と歯の成長の節目にチェックし、状況に応じて歯科医と相談するとよいでしょう。矯正器具を使用するほかに、抜歯や外科手術が必要なこともある。

「CRI」より 2006年1月5日

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