「中国工芸美術大師優秀作品展」が年頭から中国国家博物館で開催され、中国工芸美術の巨匠たち268人による芸術品が展示されている。展覧期間は1月20日までで、同博物館閉館前の最後の展覧会となる。3年にわたる増築工事が4月に始まるため、同館は2月から、しばらく閉館となる。所蔵物62万点の移設が徐々に始まっている。
国家博物館の呂章申館長によると、博物館新館の設計プランは詰めの段階に来ており、今年の春節(旧正月)前後には正式に発表するという。増改築工事は2010年に竣工予定で、完成後の面積は19万2千平方メートルで世界最大になる。また、今回の増改築のために文物保護センターを建設し、2006年6月20から正式に使用している。これで同博物館が所蔵する数十万点の文化財と、100万冊にのぼる文献図書資料を移設する条件が整った。新館建設期間中、文物保護センターが文化財を保管する倉庫になる。
馬英明副館長によると、増築の3年間に文物をほこりに埋もれさせないよう、場所を借りて展示したり、巡回展示するなど各種の措置を取って補う予定だという。2008年の北京五輪期間には、一部の文化財が同じ北京市内の首都博物館に展示される。
写真左:文化財を梱包する博物館の従業員
写真右:パトカーの引率で文化財を運ぶトラックが出発
「人民網日本語版」2007年1月5日